暑さによる運動不足や体重増加:糖毒性

2023/08/26

暑さによる運動不足や体重増加:糖毒性

去年と同様、今年も暑かったですね。
院長の私もそうですが、日中運動不足でかつ、食事摂取量は一緒どことか、子供達とアイスを食べたりしたので、消費カロリーよりも摂取カロリーが上回ってしまい、体重増加に至りました。

糖尿病を専門にしているなかはら内科クリニックには、このようなエピソードをもつ方が多くいます。
そのつけとして、残暑の今頃になり、血糖値の悪化で受診となったり、
喉の渇き→多飲→多尿・頻尿そして、倦怠感・体重減少などの古典的糖尿病症状で受診される機会が増えてきました。
これは、体の中が非常に甘い状態で濃度が濃い状態になってしまい、うまく血中の糖をエネルギーとして使うことができなくなってしまっている状態です。
そうすると、細胞内の脂肪をエネルギーとして使用するようになり、ケトン体という物質が産生され、体が酸性(酸っぱい?)状態になることによるケトーシスという状態に陥ってしまいます。
これを糖毒性といいます。
この状態ではもはや、生活療法や内服治療をおこなうことよりも、インスリン注射を実施した方がよい治療となってしまいます。

そうならないように、運動不足分のエネルギーを過多を、食事制限で補うか、運動してエネルギー消費を促すかしてください。

一般に、週150分程度の有酸素運動が有効といわれています。


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