関連記事
2024.10.17
運動の秋!やるぞベンチステップ運動!
なかはら内科クリニックです。 食食の秋、運動の秋ですね! 週末は娘と長野にハイキングに行ってきました。 子供達はテニスをしていて、その際にベンチステップトレーニングをしているですが、意外と家の中でも行えて簡便なので紹介しようと思います。
具体的なやり方は以下のリンクに動画がありますので、参考にしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=VHRfkUCDrqw
VIDEO
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<ベンチステップ運動の強さの目安>
基本は無理しない事です。最初は、10cmから始め、20cmの高さになるといいと思います。
最初は、10cmから始め、慣れてきたら高さを上げましょう。 脂肪が燃焼するに20分以上かかるといわれています。 最初は無理なのない時間(5分でも10分でも)から始め、20分以上を目標にしましょう。
4ステップで一回です。つまり、台に乗って、床に両足が戻るまでの1往復が1回となります。一般の目安 :1分間に20回 (およそ速歩:5メッツMETS)低体力者 :1分間に15回 (およそ速歩:4メッツMETS)超低体力者 :1分間に10回 (およそ速歩:3メッツMETS) 特に超低体力者 で20cmの上り下りが困難な場合は、10cmの高さで1分間に15回を目指してみましょう。
<運動時間>
最初は無理なのない時間(5分でも10分でも)から始め、20分以上を目標にしましょう。 週3回以上(可能であれば毎日)、または週150分以上が目標です。
以下は運動強度の目安です。
当院には、糖尿病療養指導士の資格を持つ管理栄養士が3名在籍しており、そのうちの一人が待合室に掲示している栄養指導のポスターを作成しています。いつも患者さんからご好評をいただいておりますので、今回、お知らせの欄でもご紹介させていただきます。
本日から第一診察室と第二診察室の間にある掲示板にポスターを掲示しております。今回のテーマは「フレイル」です。以前、院長ブログでも取り上げたテーマですが、
今回は特に栄養面からのアプローチに焦点を当てています。 ご来院の際は、ぜひお立ち寄りいただき、ご覧ください。
2024.08.13
体重減量するには?!ダイエットについて。
暑い日々が続いていますね。当院は1週間夏季休暇をいただいております。 家族との時間を過ごせることに幸せを感じています。 その中で食事摂取量がやや多くなっていることに気がつき、家族の会話でよくある 「それ食べたら太っちゃうよ」 の仕組みを医学的に解説しようと思います。 実は、休みをいただいている中でChatGPTをマスターしようと一生懸命になっており、 僕とChatGPTとの共同作業で解説したいと思います。
エビデンスに基づいて、1年後の体重減少に最も効果的な食事方法について説明しますね。
1. カロリー制限食
カロリー制限食は、総摂取カロリーを減らすことにより、体重を減らす基本的な方法です。この方法に関する研究は多く、長期にわたる体重減少に対する有効性が証明されています。
エビデンス : 多くの研究が示すように、持続的なカロリー制限は、他の食事法と比較して、安定した体重減少をもたらします。特に、1年以上にわたる追跡調査では、カロリー制限が持続的な体重減少をもたらし、リバウンドのリスクを低減することが確認されています 。
2. 糖質制限食
糖質制限食は、炭水化物の摂取量を大幅に減らすことで、体がケトーシス状態に入り、脂肪を主要なエネルギー源として利用する方法です。
エビデンス : 初期の体重減少が速いことで知られており、1年間での体重減少効果も高いとされています。例えば、あるメタアナリシスでは、低糖質ダイエットが他の食事法に比べて1年後の体重減少において優れているという結果が得られました 。ただし、長期にわたる持続性や健康への影響については議論が続いています。
3. 脂質制限食
脂質制限食は、食事中の脂肪の摂取量を制限することで、カロリーを減らし、体重を管理する方法です。
エビデンス : 脂質制限食は、心血管疾患のリスクを減らす点で健康的とされ、長期的な体重減少にも効果があります。いくつかの研究では、脂質制限が1年以上の追跡で安定した体重減少をもたらすことが示されています 。
結論
エビデンスに基づくと、カロリー制限 は、最も安定して長期的な体重減少が期待できる方法とされています。一方で、糖質制限 は、短期的には最も早い結果が得られる可能性が高いですが、長期間続けるのが難しい人もいます。脂質制限 は、特に心血管系の健康を重視する場合に効果的です。
したがって、個人の状況や健康状態に応じて、これらの方法を組み合わせることが理想的です。
1年間という期間を見据えた場合、カロリー制限を基本としつつ、個々のニーズに合わせて糖質や脂質の制限を取り入れると良いでしょう。
参考文献 :
Hall, K. D., et al. (2015). Calorie restriction and the metabolic syndrome . Cell Metabolism.
Mansoor, N., et al. (2016). Effects of low-carbohydrate diets on weight and cardiovascular risk factors: a meta-analysis of randomized controlled trials . British Journal of Nutrition.
Toubro, S., et al. (1997). Body weight, body composition, and metabolic rate during a diet high in carbohydrates and low in fat compared with a diet high in fat and low in carbohydrates . International Journal of Obesity.
Q: 一番リバウンドしやすいものはどの方法ですか?
リバウンドしやすさについては、ダイエット方法の持続可能性や個人の習慣が大きく影響します。各食事法のリバウンドリスクをエビデンスに基づいて説明します。
1. 糖質制限食
リバウンドリスク : 糖質制限食は、最もリバウンドのリスクが高いとされています。 理由としては、糖質を急激に制限することで初期の体重減少が速い一方、日常的に糖質を制限し続けることが難しいため、食事に糖質を再導入した際に体重が戻りやすいことが挙げられます。また、制限が厳しいため、心理的なストレスが溜まりやすく、ダイエット終了後に過食に繋がりやすい傾向があります。
2. カロリー制限食
リバウンドリスク : カロリー制限食は、適度なカロリー摂取を維持できればリバウンドリスクは比較的低いです。しかし、極端にカロリーを制限しすぎた場合、体が飢餓状態に適応し、基礎代謝が低下するため、ダイエット終了後に通常の食事に戻すとリバウンドしやすくなる可能性があります。
エビデンス : カロリー制限が緩やかであれば、リバウンドリスクは低いとされますが、極端な制限はリバウンドの原因になることが示されています 。
3. 脂質制限食
リバウンドリスク : 脂質制限食は、適度な脂質制限であればリバウンドリスクは低めですが、脂肪の摂取を極端に制限すると、食事の満足感が得られず、過食につながることがあります。また、脂質はエネルギー密度が高いため、再び脂質を摂取するとカロリーオーバーになりやすいというリスクがあります。
エビデンス : 脂質制限は、過度でない限りリバウンドリスクは低いですが、長期間の低脂質食は食事の満足感が減り、ダイエット終了後に脂質の摂取量が増えることでリバウンドする可能性があります 。
結論
最もリバウンドしやすいのは糖質制限食 です。これは、厳しい制限が続けにくく、糖質を再導入した際に体重が戻りやすいためです。リバウンドを防ぐためには、極端な制限ではなく、バランスの取れた食事と持続可能なダイエット方法を選び、健康的な食生活を維持することが重要です。
参考文献 :
Sumithran, P., et al. (2011). Long-term persistence of hormonal adaptations to weight loss . New England Journal of Medicine.
Dansinger, M. L., et al. (2005). Comparison of the Atkins, Ornish, Weight Watchers, and Zone Diets for weight loss and heart disease risk reduction: a randomized trial . JAMA.
Tomiyama, A. J., et al. (2010). Weight regain after a diet is predicted by higher baseline cortisol and greater stress-induced cortisol reactivity . Psychosomatic Medicine.
Q: 糖尿病患者に効果的な食事方法はどれですか?
糖尿病患者にとって効果的な食事方法は、血糖値を安定させることを目的としたものです。特に、2型糖尿病の管理においては、以下の食事法が効果的とされています。
1. 糖質制限食
特徴 : 糖質制限食は、炭水化物の摂取量を制限することで、血糖値の急上昇を抑えます。糖尿病患者にとって、食後の血糖値のコントロールが重要であるため、糖質制限は有効な方法の一つです。
エビデンス : 複数の研究で、糖質制限食が血糖値の改善に寄与し、インスリン感受性を向上させることが確認されています。また、体重減少にも効果があり、それがさらに血糖コントロールにプラスの影響を与えます【1】。
2. 地中海式食事
特徴 : 地中海式食事は、オリーブオイル、魚、野菜、全粒穀物、ナッツなどを中心とした食事法です。糖質を過度に制限するわけではありませんが、良質な脂肪や繊維が豊富で、血糖値を安定させやすい食事法です。
エビデンス : 地中海式食事は、糖尿病患者の血糖コントロールを改善する効果があり、心血管疾患のリスクを低減することも示されています。また、この食事法は持続可能であり、長期的な健康維持に役立ちます【2】。
3. 低カロリー食
特徴 : 総カロリーを制限することで、体重を減少させるとともに、インスリン感受性を改善し、血糖値を管理しやすくします。肥満が糖尿病の進行を促進するため、体重管理は非常に重要です。
エビデンス : 低カロリー食は、特に肥満のある糖尿病患者において効果的であり、血糖値のコントロールに寄与することが示されています【3】。
結論
糖尿病患者にとって最も効果的な食事法 は、血糖値の安定を図る糖質制限食 と、持続可能で心血管リスクを低減する地中海式食事 です。どちらも血糖コントロールに優れており、患者のライフスタイルや好みに合わせて選択することが推奨されます。また、食事療法は必ず医師や管理栄養士と相談して進めることが重要です。
参考文献 :
Feinman, R. D., et al. (2015). Dietary carbohydrate restriction as the first approach in diabetes management: Critical review and evidence base . Nutrition.
Esposito, K., et al. (2009). Mediterranean diet and reduction of cardiovascular disease risk . The New England Journal of Medicine.
Wing, R. R., & Phelan, S. (2005). Long-term weight loss maintenance . American Journal of Clinical Nutrition.
2024.08.08
尿の色で脱水症状チェック:再掲
今週から夏のお天気になりそうです。 よく患者さんに尿の色に関して相談を受けます。 血尿や白濁尿は膀胱炎や尿路感染症を示唆する所見です。 一方で尿の濃さに関しては病的というよりも、体内の濃度(浸透圧)を一定に保つために尿を作る腎臓が尿の濃度を調節していることがほとんどです。 例えば、脱水症などで体内の濃度が濃い場合は、体内の水分を保つために、尿としての水分を減らすために尿の濃度も濃くなり、尿の色も濃くなります。
厚生労働省に尿の色での水分摂取の目安がありましたから転載致します。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzenproject/concour/2015/sakuhin5/images/n006_1.pdf
2024.05.16
木曜日 動脈硬化症外来 開始のお知らせ
木曜日午前の予約診療を開始します。 定期診療に加えて、 かかりつけ患者さんのための動脈硬化症関連の健診日に当てます。 定期外来の方で、今はそんなに混んでいないので、この時間帯の受診をお勧めします。 なかはら内科クリニックには高血圧・糖尿病・心不全・脂質異常症などの循環器疾患の患者さんが多数いらっしゃいます。 特に動脈硬化症の進展や循環器疾患にかかりやすいもしくは罹患した患者さんを対象にまとまった検査日を
予約制
として設けます。 詳しくはお電話、受付にお尋ねください。
*木曜日は感染症外来はございません。
先日、サプリメントで悪玉コレステロールを下げる効果を謳っている、紅麹コレステヘルプが腎機能障害が出るとことで問題になりました。 医療者からの院長からすると、なぜ患者さんは医師からの処方薬は服用することに抵抗を示して、厚労省ではなく、消費者庁が管轄している機能性表示食品のようなサプリメントに手を出してしまうのだろうとジレンマを感じながら報道を聞いていました。
この問題の一つに、きっと、医師がきちんと患者に説明をして、理解をしてもらって安心して内服してもらえていないことが背景にあるのだろうと考えます。
当院の患者さんでも自己中断される方、通院自体をやめてしまう方が一定数いらっしゃいます。我々,医療者が、患者さんにとって本当に必要がということを十分に伝わっていなかったためと思います。 いつか、脂質異常症治療薬として世界的に一番使用されているスタチンの歴史についてブログで取り上げようと思いますが、
今回は一般的に動脈硬化性疾患の既往のない患者さんの脂質異常症の標準的な治療(一次予防)について記載しようと思います。 (ガイドラインに基づいて記載しています。)
日本循環器学会 ガイドライン
日本動脈硬化学会ガイドライン
なかはら内科クリニックは、処方薬は極力出さないクリニックです。生活習慣病というくらいですから、生活習慣改善が第一だからです。それでも、数値が改善しない場合、薬剤の介入が必要となります。
LDL高値の場合、患者さんになかはら内科ではざっくり次のように説明します。 食事・運動で低下するであろうLDLは約10〜15%と言われています。 生活習慣のどこに問題があるのか?食事なのか?運動なのか? 食事なら糖質摂取が多いのか?脂質摂取が多いのか? 生活習慣改善でも、目標LDLに達していない場合は、スタチンを主に処方します。 スタチンにより約40〜50%程度LDLを低下することができます。
患者さんの目標LDLはその患者さんの病態により決まります。
それでは、ガイドラインを見ながら理解を深めていきましょう。
なかはらクリニックでは、まず、患者さんが脳血管疾患になりやすいかを以下のように評価します。 患者さんも、日本動脈硬化学会からの簡易計算でご自身の脳梗塞・心筋梗塞のなりやすさを計算することができます。確認してみてください。
https://www.j-athero.org/general/gl2022app/general.html
例えば、58歳 男性 高血圧(144/88) 糖尿病予備軍(境界型糖尿病) 喫煙ありの患者さんが健診で脂質異常症(LDL166,HDL48, TG250)を指摘されて来院したとします。 この患者さんの58歳〜68歳までの動脈硬化性疾患発症リスクは 7.9%となり、同年齢・同性で最もリスクの低い人と比べて4.2倍発症の可能性が高くなります。 もし、この患者さんがタバコを吸っていなかったら、発症リスクは6.0%で 1.9%も喫煙でのリスクが軽減されていたことになります。ちなみに、スタチン使用でのリスク軽減は-2%なので、ほとんど、薬と禁煙は同程度の改善効果ということがお分かりになると思います。 なので、薬を使用するくらいなら、タバコをやめましょう!と外来で伝えているのはこのためです。
喫煙による寿命の話は別のブログで記載しているので、興味のある方はお読みください。
では、LDLの治療目標はどうでしょうか?
先ほどの患者さんに当てはめると、目標LDLは<140となります。2-3ヶ月後に評価をして、食事療法・運動療法頑張ったのに、それでもLDL<140に到達しない場合、
ここでやっと、内服薬の登場ということになります。 治療薬の概略は以下に示しますが、今度、作用機序の詳細を記載しますね。
基本第一選択はスタチンになります。スタチンはLDLコレステロール合成過程を抑制することにより効果を発揮します。まずはスタチンから治療を開始し、スタチンでも効果が不十分な場合は、スタチンを増量するか小腸コレステロールトランスポーター阻害薬 (エゼチミブ)を追加するという流れが一般的 です。
先ほど述べましたが、スタチンで約40〜50%LDLが低下します。よく、週刊誌や怪しいネットで医者が処方する薬で筋肉が溶けるなど不安を煽る情報を載せていますが、頻度は非常にまれで、自分の患者でも横紋筋融解症を経験したことのない医師もいると思います。
家族性高コレステロール血症の患者さんは一次予防の目標LDLは<100となります。
急性冠症候群、家族性高コレステロール血症、糖尿病、アテローム血栓性脳梗塞のいずれかを合併する 冠動脈疾患の二次予防(再発予防)では、LDL コレステロール 70 mg/dL 未満を目標に薬物療法を実施することを 推奨する。となっています。
注意: 当記事は患者さんへの理解していただく事を優先としている為、薬の細かな作用機序や例外事項などは省略しております。
2024.02.23
抗肥満薬ウゴービ発売について
昨日、テレビで抗肥満薬ウゴービ発売(GLP-1受容体作動薬セマグルチド[抗肥満薬としての商品名:ウゴービ皮下注])の報道がされました。 クリニックで自費診療でなく保険診療ですぐに手に入りやすい、処方してもらえそうと感じている方が多いだろうなと感じながら視聴しておりました。 すぐに、知り合いから問い合わせがあり、すぐに手に入る感覚での内容であったので、これはまずいと思いお知らせに記載しようと思います。
結論から言うと、 ・有効性あり。 ・当院は教育関連施設ではないので、ウゴービを処方することはできません。
有効性は日本人585例を含む5,085例の過体重または肥満の成人を対象とした臨床試験プログラムSemaglutide Treatment Effect People with obesity(STEP6[Lancet Diabetes Endocrinol. 2022 Mar;10(3):193-206. ])で証明されました。生活習慣の改善(食事療法および運動療法)にもかかわらず、十分な減量効果が得られないBMI 27以上の肥満成人を対象に、ウゴービ2.4mgまたは1.7mgを週1回68週間投与。その結果、68週時点でウゴービ2.4mg群では13.2%、同1.7mg群では9.6%の体重減少を認めました。
当院は教育関連施設ではないので、ウゴービを処方することはできません。市中病院・大学病院に紹介受診となります。 保険診療上の対象患者は以下の通りです。
https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T231122S0030.pdf
高血圧、脂質異常症、または2型糖尿病のいずれかを有する肥満症があり、かつ食事療法と運動療法を行っても十分な効果が得られない人のうち、BMIが35 kg/m2以上、もしくは以下の示す肥満に関連する健康障害を2つ以上有する BMIが27 kg/m2以上がウゴービ使用の対象。
・耐糖能障害 (2型糖尿病、耐糖能異常)
・脂質異常症(高脂血症)
・高血圧症
・高尿酸血症(痛風も含む)
・冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)
・脳梗塞または一過性脳虚血発作
・非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
・月経異常または女性不妊
・閉塞性睡眠時無呼吸症候群
・運動器疾患
・肥満関連腎臓病
このガイドラインを満たす施設は、肥満症治療に関連する学会(日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本循環器学会)の専門医が常勤している教育研修施設:市中病院・大学病院などの大規模な医療機関に限られます。
2023.10.15
死亡に影響する修正可能な(改善したらリスクが減る)危険因子とは!?
今週、世界の臨床医学で最も権威のある医学雑誌から、非常に有用な研究が報告されました。 これは以前、院長のブログでも取り上げたトピックに近い内容です。
2型糖尿病患者の平均寿命について
喫煙でどれだけ寿命が短縮するのか?
を参照ください。
心血管疾患と死亡率に対する修正可能な危険因子の世界的影響 : NEJM 2023; 389:1273 34ヵ国の112のコホート研究(総勢約150万人)の10年後心血管イベント、死亡率を地域、年齢、性別で階層化して評価 し、 以下5つの項目が修正可能な危険因子と同定されました。
①BMI:肥満度 ②収縮期血圧 ③non-HDLコテステロール :LDLコレステロールや中性脂肪(TG) ④喫煙 ⑤糖尿病
これらは今からでもコントロールしようと思えばできる項目です。 予防医学の大切さを示唆する研究でした。
先日告知していた体組成計を導入しました。
今まで、診察前に体重測定を実施し、体重、血圧、血糖値の推移を見ながら生活指導を行ってきましたが、体重だけでなく、体組成測定機を新規に導入します。 そうです。ジムに置いているアレです。 但し、正確性を担保するため医療機器として認可された機材を導入します。 実は体組成計は電気量販店にもあるようにピンキリの世界で、精密性・正確性を担保された医療機器としては日本には3種類しかないのです。 定期的に体重だけでなく、筋肉量や脂肪量を測定することにより、もっと患者さん健康に対する行動変容を促したいと考えています!
https://www.tanita.co.jp/product/business/bodycompositionanalyzer/410
2023.10.07
喫煙でどれだけ寿命が短縮するのか?
先日、イギリスで議会に紙タバコの「生涯禁止」法案を提出との報道がされました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7828362d0fb8ed9a8750c968cf58a19e0b961643
昨年、ニュージーランドでも紙タバコの「生涯禁止」法案が可決されています。
この背景に以下の論文があります。 禁煙でどれくらい寿命が延びるかという事に関して、 イギリスで約3万4千人の男性医師を50年追跡調査した報告です。 報告によると、
喫煙者は非喫煙者に比べ10年寿命が短いが、 18歳で喫煙開始として、 30歳までに禁煙すれば寿命はほぼ変わらない。 40歳で禁煙すると9年の寿命を稼げる。 50歳で6年の寿命を稼げる。 60歳でも3年の寿命を稼げる。 論文は、禁煙するのに遅すぎることはないと結論しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC437139/
また、ある報告では禁煙して7年後より非喫煙者と同程度の心疾患発症リスクになるとも言われています。 (COPDに至っているような呼吸器疾患は治りませんが。。)
もちろん
電子タバコの同じと考えられています。 喫煙は炎症を引き起こしてしまうので、動脈硬化症の進展や発癌とその進展に大きく寄与します。
以前、糖尿病の寿命の話をしましたが、一つ一つリスクを減らすことが大切ということがわかります。 高血圧・血糖・コレステロールのコントロールをしても、年齢や性別のリスクは拭えません。 さらにこれらのリスクをコントロールしていても喫煙していると元も子もないのです。
https://nakahara-naika.com/blog/category/diabetes/page/2
今年秋から来年度に、なかはら内科クリニックがバージョンアップいたします!
その1
今まで、診察前に体重測定を実施し、体重、血圧、血糖値の推移を見ながら生活指導を行ってきましたが、体重だけでなく、体組成測定機を新規に導入します。 そうです。ジムに置いているアレです。 但し、正確性を担保するため医療機器として認可された機材を導入します。 実は体組成計は電気量販店にもあるようにピンキリの世界で、精密性・正確性を担保された医療機器としては日本には3種類しかないのです。 定期的に体重だけでなく、筋肉量や脂肪量を測定することにより、もっと患者さん健康に対する行動変容を促したいと考えています!
https://www.tanita.co.jp/product/business/bodycompositionanalyzer/4102/
その2
超音波機械の変更です。 心疾患、甲状腺疾患、動脈硬化症などで役立つ超音波検査:エコーですが、携帯電話やパソコンと同じで日々進化しています。 その3のためでもありますが、診断精度を向上させるべく最新機種への変更・導入を決定しました。https://jp.medical.canon/products/ultrasound/aplio_averifia
その3 予定
木曜日をかかりつけ患者さんのための動脈硬化症関連の健診日に当てようと考えています。 高血圧・糖尿病・心不全などの循環器疾患の患者さんがなかはら内科クリニックには多数いらっしゃいます。 特に動脈硬化症の進展や循環器疾患にかかりやすい患者さんを対象にまとまった検査日を
予約制
として設けます。
2023.02.27
転居に伴う医師・医療施設探し
なかはら内科クリニックです。 もう直ぐ春を迎え、新生活の季節になります。 それに伴い転勤・転居で当院から他施設に紹介する機会も増えてきました。 折角、いい関係になれたのに、本当に寂しい季節です。 転居先の医療施設探しにみなさん苦慮されているようです。
知り合いに紹介できればそれに越したことはないのですが、遠方であるとそうはいきません。 一緒に、ホームページを参考に探すこともあります。 ネットの口コミって意外と当てにならないもので、この業界では平均3.5に落ち着くと言われております。なので、それよりも高いとか、低すぎるといろいろ感じるものがあります。 家族や会社友人などの知り合いからの紹介の方が実は良かったりしますよね。
以前も書きましたが、クリニックはいろいろ標榜しておりますが、実はその病気の専門医ではないことが多々あります。 転居後、最終的に医師患者関係の折り合いの合うところに落ち着くのですが、 最初に行くべき医療施設の提案をしたいと思います。 それぞれクリックするとリンクに接続します。
・高血圧・脂質異常症・カテーテル治療後・不整脈であれば
→循環器専門医
・高血圧であれば
→高血圧専門医
・糖尿病・糖代謝異常・肥満症・脂質異常症であれば
→糖尿病専門医
→日本糖尿病協会
・逆流性食道炎・胃大腸ポリープであれば
→日本内視鏡学会
・肝機能障害であれば
→日本肝臓学会
・甲状腺疾患、内分泌疾患・脂質異常症であれば
→内分泌専門医
→甲状腺学会
・脳梗塞・脳出血後、パーキンソン、頭痛であれば
→神経内科専門医
・内科一般であれば
→総合内科専門医
以前、朝の血圧上昇は脳梗塞・心筋梗塞の危険因子であるというお話をしました。 これに関連して、これって?大丈夫?脳梗塞なの?というお話をしようと思います。 みなさん、
「FAST(ファスト)」
という言葉はご存知でしょうか? これは脳梗塞の症状を示唆する大切なサインです。
Fは、「face:顔」 顔の左右の半分が動かなくなって、口元が下がってくる。イーという表情をしても、左右半分の口角のシワがない。おでこにシワを寄せようとしても、片方はシワがよらない。 Aは、「arm:腕」 体の片方の手足が動かない、力が入らない。前へならえの姿勢で腕が下がってしまう。 Sは、「speech:発語」 話そうとしても呂律(ろれつ)が回らない、らりるれろ、パピプペポ、るりもはりもてらせばひかるが言えない。言葉がでない。 Tは、「time:時間」 これらの症状に気づいたら、すぐに受診する!
です。 朝起きて、あれ?なんか変だぞと本人、もしくはご家族が気づかれるかもしれません。 でも、もう少し様子を見てみようと半日様子を見てしまいがちです。 もし、脳梗塞の症状であるならば、発症後6時間以内であれば脳血管治療を受けることができ、その後に残るであろう麻痺症状を比較的軽度にとどめることが可能になります。 つまり、もう少し様子を見てみようは症状が続くのであれば数時間までと決めて、迷うようなら医療機関に相談する方が宜しいと思います。
また、
一過性脳虚血発作:TIA(Transit Ischemic Attack)
といって、一時的に脳に血流が流れなくなって、手足のしびれやまひなどが短時間で現れて消える状態があります。 例えば、一瞬、体の力が抜けたが数分でよくなった。といった症状が起きたら、24~48時間以内に大きな脳卒中が起きる警告発作かもしれません。 なので、症状が軽快したからいいと考えず、持病に高血圧・脂質異常症・糖尿病や喫煙といった動脈硬化症の危険因子があれば1-2日は用心した方がいいと思います。
ご自身が、動脈硬化症に伴う脳血管疾患に罹患しやすいかを計算することができるサイトが
日本動脈硬化学会:動脈硬化性疾患発症予測ツール(一般向け)
にございます。 ぜひ、ご活用くださいませ。
2023.01.28
生活習慣病の治療中断による再出発(再治療):再掲と追記
今月になり、昨年春から夏を最後に未受診となって、症状・病態悪化で再受診となる患者さんが多くいらっしゃいました。 実は、当院は3ヶ月以上の未受診患者さんのリストを作成し、院長の私はご連絡しようかと、いつも悩みながらリストをみています。 受診する・しない、は患者さん個人の選択なので、強制的に受診させるような権限はございません。 でも、血圧コントロールのために必要な血圧の薬を飲まずにそのまま過ごすと、高齢になればなるほど心不全や脳出血、腎疾患(腎臓は一度機能が低下すると元に戻りにくいです。)などの重篤な状態に陥る頻度が高まります。また、糖尿病という病態も同様に、定期的なメンテナンスをしないと症状が出た時はそれなりの状態になっている事があります。
過去に生活習慣病の治療中断による再出発という記事を書きました。 将来のご自身のために、啓発という意味も込めて、再掲しようと思います。
ここ最近、 以前治療していたが、引越しや転勤、コロナ不安、もういいかなという心情で継続治療を中断し、検診などで悪化を指摘され再受診となる患者さんが増えてきています。 医療者は患者さんが継続通院しなくなることをlost follow(ロストフォロー)と言います。 特に、糖尿病、甲状腺疾患、高血圧は症状が悪化するまで病状進行に気が付きにくいため、lost followになってしまうと腎機能や心機能の悪化などの合併症が生じてしまっていることが多々見受けられます。 再治療は患者さん自身、そしてわれわれ医療者にも大きな負担(精神的にも、時間的にも、費用的にも)となります。 継続治療は高齢化社会において、いかに臓器を若々しく保たせ、自分らしく生活するために必要なことの一つです。 もう直ぐ春になると転居/転勤の時期になります。どうぞ、lost follow せず継続治療を行ってください。
厚生労働省と日本糖尿病協会が協力して制作した糖尿病啓発冊子 「糖尿病の治療を放置した働き盛りの今」という冊子があります。不安を刺激して通院してもらおうということではありません。自分の健康に目を向けて頂きたいという気持ちです。
https://www.nittokyo.or.jp/uploads/files/enlightenment_2020.pdf
数十年後の自分を想像しながら継続治療を行っていただければと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=BfV8ttQYElA
VIDEO
2022.07.07
2型糖尿病患者の平均寿命について
今までの日本人を対象としたデータでも、2型糖尿病患者の平均寿命は一般人と比べて約10年短いと言われています。
糖尿病は症状が出づらい代謝の病気です。 そして、長い年月を経て血管が痛むことによって生じる
脳梗塞・狭心症・心筋梗塞などの動脈硬化疾患
として突然生じることが多いのです。 また、糖尿病(主に2型糖尿病)がある方は、がんリスクが20%ほど高いことが報告されています。
日本人では特に大腸がん、肝臓がん、膵臓がんのリスクが高いとされています。
これらが死因となることが多いのです。
さて、こんな話をされると、どうせ寿命が短くなるであれば、好きなことして過ごした方がいいということになりかねません。
しかし、ここ最近、いろいろな論文が出てきており、動脈硬化症の危険因子をコントロールすれば、一般人の同年代と同じ寿命を獲得することができるのではないかと言われています。 その因子とは。
<5つの危険因子>
①HbA1c>7% ②LDL>97mg/dL ③血圧>140/80mmHg ④喫煙 ⑤微量アルブミン尿・蛋白尿
つまり、血糖コントロールだけでなく、 この5つの危険因子を正常化するだけで、同年齢の病気でない人と同じような寿命を望める。 ようになります。
Risk Factors, Mortality, and Cardiovascular Outcomes in Patients with Type 2 Diabetesより
当院では、患者さんの生活を考えながら個々人の危険因子を総合的にコントロールして、 健康寿命を延ばし、患者さんらしい人生を送ってもらえるように診療にあたっております。
2022.07.02
暑い夏におすすめ自宅でフィットネス
コロナで在宅時間が増えてきた、運動したいけど暑くて外に出れない。。。 そんな方の選択肢として
Fit-eNce Home ™
というものがあります。 ゴムチューブとアプリで運動を管理し、月に1度パーソナルトレーナーがつくというサービスです。 椅子と一畳程度の広さがあれば行えました。
当院の外来でも食事療法や運動療法に関して色々と患者さんとお話しする機会があります。 その度に紹介している本があるので、改めて紹介しようと思います。 amazonや書店での健康本ランキングには、やや怪しい本がたくさんあります。 その中でも医学的にきっちり書かれており、おすすめできる本があります。 今度、ダイエットや運動・薬についても引用して解説していきたいと考えています。 一つ目は
世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
この本は、知っていそうで知らない科学的根拠に基づいた食事療法が解説されております。
二つ目は同じ津川先生が書いた
HEALTH RULES (ヘルス・ルールズ) 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣
運動している人はしていない人に比べてどのくらい健康に良いのか? 興味ありますよね。そのような知っていて知らない健康に関する生活習慣がどのように健康に寄与するのかが、医学的根拠に基づき数字で記載されています。
3つ目は
民間療法は本当に「効く」のか: 補完代替療法に惑わされないためのヘルスリテラシー
これも良くあることなのですが、医師の処方する薬は使用するのをためらうのですが、 なぜか、健康食品やサプリメントは抵抗なく使用している方を多く見かけます。 もちろん、全てを否定することはありませんが、きちんと医学的根拠があるものかを考えて使用してほしいと切に願っております。販売している会社の社員を使用して、食品を使用している人と使用していない人、50人を分けて有効性に差が出ましたとなったら、それはよく効く食品なのでしょうか? グルコサミンンなどがいい例です。 コロナ患者さんに薬を世界が開発していますが、何千・何万人規模でやっと差が出るような世界なのに、数十人から数百人程度で差がでるものはどのように解釈すればいいのでしょうか? そんなことを解説した本です。
11月14日は世界糖尿病デーです。 毎年この日を啓発機関として世界的に取り上げています。 どうしてでしょうか? 以下のリンクをご参照ください。 なかはら内科クリニックは糖尿病専門クリニックの一つです。 検診などで高血糖や糖尿病疑いなど指摘されていれば、一度ご相談くださいませ。 放っておくことが一番まずい経過をたどります。
https://www.wddj.jp/ 01_howto .htm
世界で6秒に1人の命を奪う糖尿病
糖尿病は今や世界の成人人口のおよそ9.3%となる4億6,300万人が抱える病気です。一般的に死に至る病気との認識は薄いですが、年間実に500万人以上が糖尿病の引き起こす合併症などが原因で死亡しています。これは世界のどこかで、6秒に1人が糖尿病に関連する病で命を奪われている計算となり、AIDSによる死者に並ぶ数字です。ちなみに、国連決議が採択された2006年は10秒に1人でしたから、残念なことに9年間で4秒縮んでしまいました。このまま進むと、世界の糖尿病人口は、2045年には約7億人に達することが予想されています。糖尿病患者の増加は特に発展途上国で顕著に見られ、経済成長、生活水準の向上、教育改善の大きな妨げとなっています。
患者さん向けにいろいろなイベントを行っているようです。 いい機会ですので、一度参加されることをお勧めします。
*世界糖尿病デー2021オンラインシンポジウム
*2021年世界糖尿病デーオンライン企画
先日、高血圧専門医として日本高血圧学会に出席いたしました。 当院でも一定数いらっしゃる、高アルドステロン症や境界域アルドステロン症、MR関連高血圧症についての発表が印象的でした。 当院でも若年成人発症の高血圧や多種類の薬剤を内服していても血圧コントロールに難渋している高血圧症の患者さんがなかはら内科クリニックに相談に訪れます。 その際に、必要に応じて高血圧専門クリニックならではの二次性高血圧の検査を実施しております。
二次性高血圧とは?
高血圧の大半は生活習慣や遺伝要因による発症する本態性高血圧ですが、中には他の疾患が原因で血圧が上昇する二次性高血圧があります。高血圧患者さんの10〜15人に1人程度が二次性高血圧であると言われていますが、実際に二次性高血圧と診断されている高血圧患者さんはそれよりも少なく、二次性高血圧の多くが本態性高血圧として治療をされているのが現状です。二次性高血圧の診断が重要である理由は、その原因となる疾患に対する治療を行うことで高血圧や高血圧に伴う合併症が改善する可能性があるためです。高血圧は長期間治療薬を飲み続ける必要がある生活習慣病であり、その初期段階で二次性高血圧を発見し適切に治療することは極めて重要なのです。
なかはら内科クリニックの治療スタイル
なかはら内科クリニックでは、患者さんの病歴や生活歴を細かく聞いて、必要に応じてスクリーニング検査を実施いたします。中には今まで内服治療をしていたけど、当院に相談し睡眠時無呼吸症の診断となり、薬物治療でなく、CPAP治療で血圧コントロールが可能になった患者さんや、そもそも、体重が問題であり、体重減量することにより薬やCPAPもいらなくなった患者さんもいらっしゃいます。 血圧という指標は一つですが、原因は患者さん一人一人違います。 その原因を見定めて治療することにより、血圧コントロールを図るのです。 冬は気温が下がり、血圧コントロールに難渋する季節でもあります。かかりつけの患者さんと話し合い、どのように自分らしい生活を保ちながら血圧コントロールしていくか決定していければと思いながら診療しています。
今週末は高血圧学会主催の第9回高血圧フォーラムがありました。 今年はコロナの影響もありオンラインでの開催となりました。 我が国では脳心血管病による死亡原因として高血圧症が最大のリスクとされております。 その高血圧のコントロールをいかにうまく生活に落とし込めるかが発症予防のカギとなります。 高血圧専門医とは、わが国最大の Common disease である高血圧を切り口とした 脳心血管疾患の一次予防・二次予防のプロです。 一般的な内科クリニックでは内科を標榜していおり、高血圧診療も含まれておりますが、実際に深く診療に当たるという意味では、高血圧専門医による判断が欠かせません。 高血圧専門医は難治性高血圧、二次性高血圧、妊娠高血圧、高血圧緊急症・切迫症など特殊な高血圧の診断・治療も可能となります。 神奈川県の内科系診療所数は3799です(2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)。
高血圧専門医は全国で946人(2020年11月現在)、 神奈川県では62人しかいません。 なかはら内科クリニックもその専門施設の一つです。 是非、ご利用・ご相談いただければと思います。
先ほど紹介しました、高血圧フォーラムでの教育講演でも印象的な発表がありました。 日本には約4300万人の高血圧症患者がいます。 しかし、 特定健診の未受診率が44%と高く、 自身が高血圧であるという事を知らずに未治療である率が33%(1400万人)、 高血圧であるという事を知っていて治療を受けていない人が11% (450万人)、 合計 44%が適切な治療を受けていないということになるようです。 是非、毎年実施されている特定健診を受けて、必要に応じて生活療法を含めた治療の提案を受けていただければと 思います。
2020.06.11
検診で要精査、要受診と言われた患者さんへ
最近、検診異常で、要精査・受診を提案された患者さんが増えてきました。
精査のために受診なさる場合は、空腹時採血が必要となりますので、空腹で来院して下さい(夏期ですので、糖分の含んでいない飲水はしっかり摂りましょう) 。
健診・人間ドックを受けられた方で、検査結果の数値に注意が必要とされた方、再検査が必要とされた方でも様々なご事情で対策をとられてない方が多いのではないでしょうか。
コロナ禍の今、ご自身の健康やその生活環境を見直す絶好のチャンスです!
https://nakahara-naika.com/treatment2.php
2020.05.03
動脈硬化の進展を評価できるようになりました。