2型糖尿病患者の平均寿命について

2022/07/07

2型糖尿病患者の平均寿命について

今までの日本人を対象としたデータでも、2型糖尿病患者の平均寿命は一般人と比べて約10年短いと言われています。

糖尿病は症状が出づらい代謝の病気です。
そして、長い年月を経て血管が痛むことによって生じる

脳梗塞・狭心症・心筋梗塞などの動脈硬化疾患

として突然生じることが多いのです。
また、糖尿病(主に2型糖尿病)がある方は、がんリスクが20%ほど高いことが報告されています。

日本人では特に大腸がん、肝臓がん、膵臓がんのリスクが高いとされています。

これらが死因となることが多いのです。

さて、こんな話をされると、どうせ寿命が短くなるであれば、好きなことして過ごした方がいいということになりかねません。

しかし、ここ最近、いろいろな論文が出てきており、動脈硬化症の危険因子をコントロールすれば、一般人の同年代と同じ寿命を獲得することができるのではないかと言われています。
その因子とは。

<5つの危険因子>

①HbA1c>7%
②LDL>97mg/dL
③血圧>140/80mmHg
④喫煙
⑤微量アルブミン尿・蛋白尿

つまり、血糖コントロールだけでなく、
この5つの危険因子を正常化するだけで、同年齢の病気でない人と同じような寿命を望める。
ようになります。

Risk Factors, Mortality, and Cardiovascular Outcomes in Patients with Type 2 Diabetesより

当院では、患者さんの生活を考えながら個々人の危険因子を総合的にコントロールして、
健康寿命を延ばし、患者さんらしい人生を送ってもらえるように診療にあたっております。


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