糖尿病専門医の立場から考える「いちごと血糖」地域の恵みとしての「いちご」~地域の恵みとしての「いちご」~
2026/01/29
糖尿病専門医の立場から考える「いちごと血糖」地域の恵みとしての「いちご」~地域の恵みとしての「いちご」~
なかはら内科クリニック周辺の地域には、派手さはなくとも、確かな価値を持つ農の営みがあります。
いちごガーデン 藤光園(〒211-0041 神奈川県川崎市中原区下小田中6丁目10−7)さんは、まさにその一つです。
現在、藤光園で農園での直売でおいしいいちごを食するができます。
だからこそ、並ぶのはいずれも「完熟を待って収穫された、食べ頃のいちご」。
「紅ほっぺ」や「よつぼし」「ベリーポップすず」など複数の品種を味わえるのが魅力です。
見た目の赤さだけでなく、香りと甘みがしっかり乗った状態で手に取れるのが、直売ならではの魅力です。都市部にありながら、土と太陽に正直ないちごを育て、「本当においしいいちご」を体験させてくれます。
完熟したいちごは、香りが立ち、甘さと酸味のバランスがよく、「果物はここまで美味しくなれるのか」と思わせてくれます。
いちごと健康の関係
いちごは甘い果物ですが、栄養面ではとても合理的です。
ビタミンCが豊富で、免疫機能の維持や皮膚・血管の健康を支えます。赤い色素成分であるアントシアニンなどのポリフェノールには抗酸化作用があり、体内の酸化ストレスを抑える方向に働きます。
また、水分が多く、カロリーは低め。食物繊維も含まれており、「甘さの満足感に対して体への負担が比較的少ない」果物です。
GI(グリセミック・インデックス)という視点
GIとは、「その食品を食べたあと、血糖値がどれくらい速く上がるか」を示す指標です。
ブドウ糖を100とした場合、いちごのGI値はおおむね25〜40程度とされ、低GI食品に分類されます。
いちごが低GIである理由は、
・糖質量が比較的少ない
・水分と食物繊維が多い
・果糖の割合が高く、吸収が緩やか
といった要素が組み合わさっているためです。
低GIないちごと糖尿病
糖尿病やその予防を考える際、「甘いものはすべて避けるべき」と考えてしまうと、食事は長続きしません。重要なのは、血糖値の上がり方と摂取量です。
低GI食品は、食後血糖値の急上昇を起こしにくく、インスリン分泌の負担を抑えやすいとされています。いちごはその代表的な果物で、「甘さを楽しみながら、血糖値への刺激は比較的穏やか」という特徴があります。
もちろん、量が過剰になれば影響は出ますし、練乳や砂糖を加えれば性質は大きく変わります。しかし、藤光園さんの完熟いちごをそのまま適量楽しむことは、糖尿病のある方や血糖管理を意識している方にとっても、現実的で取り入れやすい選択肢と言えます。
地域で育ったものを、日常の食卓へ
農園で直接購入するいちごは、「旬」「鮮度」「品質」が揃った、いちばん素直な形の果物です。
藤光園さんのいちごは、
おいしさと体へのやさしさが無理なく同居しています。
地域で育ったものを、理屈を知った上で味わう。
それは特別な健康法ではなく、いちばん自然で、続けやすい健康習慣なのかもしれません。
©医療法人社団ミネルバ なかはら内科クリニック