冬になると血圧上昇します。ご注意ください。

2022/10/30

冬になると血圧上昇します。ご注意ください。

なからは内科クリニックに定期受診している患者さんに対して自宅での血圧測定を推奨しています。
スタッフ一同、リラックスした環境を提供しようと勤めておりますが、やはり、クリニックという環境では緊張して血圧が上昇してしまうことがあり、そのような白衣高血圧症との鑑別を高血圧の診断・治療では必要であるので家庭血圧の測定をお願いしています。

10月中旬から朝の気温も10度前後になることもあり、定期外来の患者さんの家庭血圧が上昇傾向にあるようです。

なぜ、寒くなると血圧が上昇するのでしょうか?

とよく質問されます。

気温が低下していくと、体温を外部に逃げない(放熱しない)ように、細い血管(末梢血管)が収縮します。
収縮すると血管内腔が小さくなり、血液を手足に送るために大きな力が必要になります。これを、末梢血管抵抗が大きくなる、といいます。末梢血管抵抗が高まるため、血圧が上昇するのです。

一般的に、夏と比べ冬は収縮期血圧(上の血圧)が7~10mmHg上昇すると言われています。

人によってはもっと変化する人もいます。この変化のタイミングが人それそれ違うので、家庭血圧測定を当院では推奨しているのです。

夏に内服を中止し、生活療法のみで治療していた患者さんが当院に多数います。しかし、気温低下とともに、特に朝の血圧を適切に保つために内服を再開することが多くなってきたように感じます。

なかはら内科クリニックに1-2年以上通院している患者さんは、血圧手帳が第5分冊目くらいになっており、ご自身で血圧の解釈ができるようになってきました。
去年はこの時期に高くなってきたとか、去年はコロナ太りで昨年以上に血圧が高かったとか、今は生活に配慮し、内服している薬剤数が昨年の今より2剤から1剤のみになったとか、いろいろ気づきがあるようです。

よく、巷では内服が始まったら一生だ。

と囁かれているようですが、一部の病態を除いて、そうではないんだということを説明していますが、当院の患者さんは、そのことを実感しておられるようです。

冬は血圧が上昇してきます。特に夜よりも朝の方が血圧が高い傾向にある人は要注意です。
塩分・飲酒量、睡眠の質などのの見直しが必要です。

それでも改善しないときは、いつでも当院スタッフにご相談ください。


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