インスリン注射や血糖自己測定用アルコール消毒綿不足時の対処について:再掲 令和6年能登半島地震に伴って
2024/01/01
インスリン注射や血糖自己測定用アルコール消毒綿不足時の対処について:再掲 令和6年能登半島地震に伴って
令和6年能登半島地震に伴なって、コロナ禍で掲載したものを再掲します。
現在,新型コロナウイルスの流行に伴いアルコールなどの消毒薬が入手困難となっております。その為,糖尿病患者さんに対してインスリン注射や血糖自己測定用アルコール消毒綿を提供することが困難となっておりますのでご了承くださいませ。
先日,日本くすりと糖尿病学会から糖尿病治療用注射製剤の自己注射や血糖自己測定用アルコール消毒綿不足時の対処についてについての例示が報告されておりますので,ご参考にしてください。https://jpds.or.jp/%ef%bc%88%e9%81%a9%e6%ad%a3%e4%bd%bf%e7%94%a8%e6%8e%a8%e9%80%b2%e5%a7%94%e5%93%a1%e4%bc%9a%ef%bc%89%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e6%b2%bb%e7%99%82%e7%94%a8%e6%b3%a8%e5%b0%84%e8%a3%bd%e5%89%a4%e3%81%ae/
日本糖尿病協会からも以下のようなお知らせがございます。
〜針やアルコール綿が入手できない非常時のインスリン注射や血糖自己測定の対応〜
予備の針やアルコール綿がなくても、入手できるまでは同じ針を使って注射や血糖自己測定を行います。
インスリン注射前は針が曲がってないことの確認と空打ち(試し打ち)を行います。皮膚が汚れてなければ消毒は不要です。
血糖自己測定も手洗いをすれば消毒は不要です。
針と注射器は自分1人の専用とし、決して患者間で共有してはいけません(肝炎などのウイルス感染が起こることがあります)。
引用文献:
「インスリン自己注射ガイド」日本糖尿病協会
https://www.nittokyo.or.jp/uploads/files/GUIDE_140515_B5.pdf?fbclid=IwAR2576tH_yF-SNpv43XshqERVXVuKK7Ulg2gT-WCBf_bK5jLMBghXMZ7M0g
「糖尿病災害時サバイバルマニュアル 第2版」臨床糖尿病ネットワーク
https://www.cad-net.jp/introduction/about/our_work/anti-disaster_measures/pdf/diabetic_a4_rev2.pdf
『1型糖尿病[IDDM]お役立ちマニュアル Part.3-災害対応編-』https://japan-iddm.net/publication/manual3/
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