講演会活動報告
2025/11/22
講演会活動報告
先日、地域の開業医の先生方を対象とした二つの講演会に、高血圧学会専門医および糖尿病学会専門医として登壇しました。神奈川県内でも両方の専門医資格を持つ医師は多くないため、今回の講演はその立場から地域の先生方へ最新の知識を還元する貴重な機会となりました。
一つ目は、川崎市医師会館で開催された「Hypertension Seminar」です。
高血圧治療ガイドライン(JSH2025)の内容を中心に、130/80を目指す血圧管理のポイントや、ARNIを含む新たな治療選択肢について解説しました。ガイドラインの“実際の診療での使い方”を意識し、診療現場で生じやすい疑問点を整理しながらお伝えしました。
二つ目は、横浜ランドマークタワーで開催された「第11回 実地医家のための糖尿病治療を考える会」です。
こちらでは、糖尿病治療ガイド2024の改訂内容、アルゴリズムの読み解き方、SGLT2阻害薬やGIP/GLP-1受容体作動薬など新規薬剤の位置づけについてお話ししました。
ガイドラインに基づく診療アルゴリズムをより具体的に日常診療へ落とし込めるよう工夫しました。
地域医療を支える「専門性の共有」
講演を通じてあらためて感じたのは、地域の医師同士が専門的な知識を共有し合うことの大切さです。
高血圧と糖尿病は、ともに生活習慣病の中心であり、地域医療の根幹を支える重要な疾患です。
そのため、最新の治療指針をわかりやすく伝え、診療に取り入れやすい形で共有することは、地域全体の医療の質を高めることにつながります。
地域の健康を支えるために
なかはら内科クリニックは、個々の患者さんの診療に加え、地域医療への貢献も大切な使命と考えています。
今回の講演活動が、川崎・横浜エリアのみなさまの健康増進へ少しでも役立つことを願っております。
今後も、高血圧・糖尿病専門医としての知見を活かし、地域医療の発展に寄与できる活動を続けてまいります。


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