高血圧症の血圧計の数字上の管理について

2022/01/30

高血圧症の血圧計の数字上の管理について

久しぶりにコロナ関連でないことを書こうと思います。
本当は趣味であるカブトムシやクワガタの飼育や最近、子供と取り組んでいることを書きたいのですが、日々刻々と変化する医療情勢に時間を取られてなかなか、書けません。。。
ご家族でギラファノコギリクワガタを幼虫から飼育してみたいという方がいらっしゃいましたら、お声がけください。
ところで、本日は

「なかはら内科クリニック」

の得意とするものというお話をしようと思います。
多数専門医資格を持っていますので、いろいろ得意分野はございますが、その中で罹患率の高い高血圧症について。
特に

高血圧症の数字上の管理

についてお話ししようと思います。

結論から申し上げると

一般的に血圧は低ければ低いほどいい。

です。
家族などに高血圧症がいる。血圧を測定して、わかっちゃいるけど自分がなってしまった時にどう対応していいかわからない代表的な病気の一つと思います。
だって、症状ないし。数字だけ測ると高いので数字で病名がついている印象?
そう感じている患者さんが大多数ではないのでしょうか?
今、日本は高齢化社会に突入しております。そして、医療を等しく受けることができ、生活(生命?僕たちはクオリティオブライフ:QOL)の質を考えなければ、いろいろな意味で長生きすることができる状況と考えられます。
生活の質って?高血圧・糖尿病・脂質異常症などは症状がでません。でるのは10-20年後に脳梗塞や脳出血、狭心症や心筋梗塞として症状が出てしまいます。よく生命保険加入の際に、3大疾患として取り上げられているのはこれらです。つまり、健康を害して生活の質が著しく低下してしまうからです。

血圧は血管に加わる圧力です。

心臓が1分間に60〜70回の脈拍を打っているとすると、

1日で86400~100800回脈拍を打っている。
ということになります。
想像してみてください。
血圧が高いと体に血液を送り出す心臓と血管に、その脈拍数だけ負担をかけているような感じ。

腕立に例えるならば背中におもりを乗せてた状態で筋トレしている感じ?

バテますよね。。。


それを心臓に当てはめると筋肉の臓器である心筋が肥大して

心肥大→心不全

血管だと血管が拡張して動脈瘤

そして、

血管がこすれて動脈狭窄→閉塞になる狭心症・心筋梗塞、脳梗塞
圧力が加わりすぎて破裂する 脳出血

なので、

血圧は低ければ低いほどいい。

なのです。
さらに、

血圧変動はない方が好ましい。

年末年始にいつもより血圧が上昇した。と相談を受けることが多々あります。

1日を通して、そして、年間を通して血圧を低め安定する。

当院では、そのために食事指導や運動療法を積極的に患者さんに指導しています。

それでも、血圧が上がってしまう場合は、
冬だけ薬に助けてもらって1年間の変動をないようにする。
というようにしています。

なかはら内科クリニックで初夏から秋にかけて血圧コントロールが良く、生活療法のみという患者さんが多数いらっしゃいます。


栄養士、看護師さんたちが一生懸命患者さんの実生活を考え、気付きを与えてくださり、患者さんの行動変容が徐々に行われていっている証拠でもあります。

先生、血圧は生活だけでコントロールできてしまうよね。

って半年も通院する患者さんに言ってもらえた時。
僕は心の中でガッツポーズをしているわけです。
もちろん、そんな患者さんは通院間隔も長いし、好循環。

一方で内服していないと血圧が安定していない患者さんもいます。
コロナの影響で在宅で運動不足、塩分が大好き、飲酒大好き、仕事が忙しい、
理由は多数あります。
我々は行動変容できる機会が来るまで、忍耐強く待っています。
でも、高血圧に伴う合併症が出ないように、年間通して血圧を安定できるよう、原因に基づいた内服薬を選択して使用してもらうようにしています。

高血圧を専門にしている院長は大のラーメン好き。
月に一度はご褒美と称して
武蔵小杉界隈のラーメン屋に出没しています。
いつも、塩分制限しましょうねといっている身からすると、矛盾していますよね。
でも、人間ですもの。
時にはOK。
お誕生日などの祝い事、年末年始、会社の行事
当院はそういった日は思う存分気にせずに楽しんでくださいとみなさんにお伝えしております。
あれもダメ、これもダメとは言いません。
もちろん、患者さんに対して健康に関して叱ったり、ダメ出し医療は一般的には行いません。
我々は患者さんの生活を通して健康に対する気付きを期待し声かけをして、ほんの小さい意識の変化や生活行動の変化が起こってくれればと思いながら診療をしています。
オンオフをしっかりして、ダラダラ続けない。
血圧を低く、値の振れ幅を小さくしていく。
そんな生活をしていっていただければと考えています。







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