なかはら内科ニュース:医療の質って?

2023/08/27

なかはら内科ニュース:医療の質って?

よく、クリニックのホームページを見ると、最良の医療・最高の医療、医療の質が高いなど、耳障りのいいキーワードが入っていますよね。
今までも、高い医療の質を患者さんに医療を提供すべく、努力をしてきました。しかし、これを実践することは非常に大変で、当院でも四苦八苦しています。

そもそも当院の考える医療の質って何?
厚生省が提案している指標はもちろんですが、今回は院長が国際的評価機関であるJCI(Joint Commission International)の評価を受ける側の人間として勉強・経験した上で、
当院が考える医療の質についてお話しします。
たくさんあるのですが、大きく分けて二つ紹介します。

#1  最新の医療の提供

ここ数年はコロナを経験しました。初め原因不明の感染症から始まり、その原因が新型コロナウイルスということが判明しました。その後、遺伝子検査、抗原検査で患者さんの診断が可能になり、そして、ワクチンが開発・提供され、さらに治療薬開発・提供ができるようになりました。
医学はゆっくりではありますが、日々進歩しています。
当院では、コロナが日本に入ってきて、他の医療施設がコロナ診療に躊躇している中、すぐに診断・治療を積極的に行ってきました。
なかはら内科クリニックは糖尿病・高血圧・脂質異常症・循環器疾患など生活習慣病に特化したクリニックです。
現在も、欧州心臓病学会が行われており、最新の医学が発表されております。それを日本の医療のルールに基づきながら患者さんに還元できればと日々努力しています。

#2 医療安全の確保・提供

医療行為には採血・放射線などたくさんの医療安全に関わる事項があります。
例えば、糖尿病治療ではインスリンを使用することが多くあります。
インスリンで問題になるのは、重症低血糖です。
なので、
一般的な内科診療では、なかなかクリニックレベルでインスリン導入することできません。
それなりに、クリニックが提供できる医療機器や高い専門性をもったスタッフがいなければ成り立ちません。
教育され資格を持ったスタッフが患者さんに病態・診断・治療を説明し、患者さんに安全な治療を実践していただく必要があります。
当院では当日評価できる血糖測・ヘモグロビンA1c測定はもちろん、低血糖予防のための患者教育やICTを利用した遠隔血糖値管理などを行っています。
これは患者さんだけでなく、医療機関も管理することで医療安全の質を担保することが可能なわけです。
最近では、コロナ禍で基礎疾患のあるかかりつけ患者さんが罹患することが多く見られるようになってきました。コロナに効く抗ウイルス薬を処方するのはもちろんですが、必要に応じて酸素濃度測定機械を貸し出して、自宅での病態悪化をすぐに見つけられるように医療安全の努力を行っております。


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