糖尿病

はじめに

糖尿病とは、体を動かすエネルギー源である糖(ブドウ糖)を細胞が取り込めなくなって、血液中に糖が溢れてしまう病気です。
健康な人なら、インスリンというホルモンがしっかりはたらき、血液中の糖を細胞に送り込んでエネルギー源にしたり、あるいは脂肪やグリコーゲンという物質に変えて蓄えたりします。このインスリンが足りなくなったり、足りていてもうまく細胞に作用しなくなったりした状態が糖尿病(耐糖能異常)なのです。

糖尿病

糖尿病の治療

糖尿病は現在のところ、完治させることはできません。ただ、糖尿病そのものは治せなくても、血糖値を正常に保ち、糖尿病による合併症(目、神経、腎臓などの合併症)を起こさずに健康を維持することは十分に可能です。そして血糖値を正常に保つ上で重要になるのが、継続的な“コントロール”です。医師の指導のもと、まずは食事療法と運動療法を行います。これだけで正常値になる患者様も多くいらっしゃいます。糖尿病が進行してしまったケースだったり、食事・運動療法だけでは血糖値がうまく下がらなかったりするような場合には、薬物療法やインスリン療法を行うことになります。

糖尿病の三大合併症

糖尿病性網膜症

目の内側には、網膜という膜状組織があり、光や色を感じる神経細胞が敷きつめられています。高血糖の状態が長く続くと、ここに張り巡らされた血管が動脈硬化による損傷を受け、視力が弱まります。進行してしまうと大出血や網膜剥離を引き起こしたり、時には失明に至ったりするケースもあります。また、白内障へなる人も多いと言われます。

糖尿病性神経障害

主に足や手の末梢神経が障害されます。その症状の出方はさまざまで、「手足のしびれ」「怪我ややけどの痛みに気づかない」などです。そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常、ED(勃起不全)など、さまざまな神経障害による症状が現れます。

糖尿病性腎症

血液を濾過(ろか)して尿を作る腎臓の糸球体(しきゅうたい)という部分の毛細血管が悪くなり、だんだんと尿がつくれなくなってきます。やがては人工透析と言って、機械で血液の不要な成分を濾過し、人工的に尿をつくらなければならなくなったりします。週に2~3回、定期的に病院などで透析を受けるようになるので、日常生活に大きな影響が及びます。現在、人工透析になる原因の筆頭がこの糖尿病腎症です。

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